マツには龍神が宿る?

 

 

松の雄花がなる枝は、まるで龍の手のような形をし、

赤子の松は、龍の赤ちゃんが手が伸ばしているかのように愛らしい。

 

 

これが何十年か後には幹は龍の鱗のような模様となり、

何百年すれば龍のような勇ましい体となり天へと伸びていく。

 

 

神の眷属である龍神に乗って神が降りて来られると考えれば、

松は神が降りてくるのを待つことから「マツ」と名付けられた

という説とも合致し、 

 

天界、地界、人界を自由に行き来する龍神は、

人界に存在する龍神が松の木の魂として宿っているのではないだろうか。

 

 


栄養があり過ぎる土では成長せず、

雨風をまともに受ける海辺の岩場であろうと、

2000m以上の高山の地であろうと、

森林限界線ギリギリの厳しい環境であっても

逞しい生命力を持つ松の存在、

それを目にする人に力を与え、生き抜くことを教えてくれる。

 


その身体の一部によって生き物の命を救う松は、神なる魂が宿っていると考えるのも

まんざら納得出来なくもないだろう。