天地創造の神

 

 

宇宙に何も存在しない無の状態だった頃、

やがて天と地が分かれ、この世が存在し、

天上界となる高天原に最初に表れた三柱の神は「造化三神」と呼ばれ、

その後、二柱の神が誕生した。

 

 


天地創造のときに現れた神「造化三神」

 

天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)

高天原の主宰神であり、宇宙を体現したすべての想像を司る至高神。

造化三神で一番目に登場する神。

 

 

高御産巣日神(たかむすひのかみ)

ものを産みなす神であり、天孫降臨、国譲り、神武東征など様々な命令を

発動する権力者でもあり、天之御中主神に並ぶ高天原の最高司令神。

皇室の祭祀、天皇即位の時に行われる大嘗祭、豊作を祈願する祈年祭など

で祀られてきた。

 

 

神産巣日神(かみむすひのかみ)

同じくものを産みなす神であるが、高御産巣日神は男神的なのに対し、

神産巣日神は穀物を育てる力を大地に与える母神的な神とされ、

出雲国風土記では御祖神と呼ばれ出雲の神々の母なる祖神として

崇拝された女神的な神。

 

 

 

 

「造化三神」の次に現れた二柱の神

 

宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)

地上における生命の誕生、人類誕生をも象徴する神。

 

 

天之常立神(あめのとこたちのかみ)

一時的現象であった高天原を神々が住む永久不滅な空間に確立した神。

 

 

 


これらの五柱は最初に現れた特別な神という意味で「別天津神」と呼ばれており、

天地創造の時に現れた神。

 

出雲大社では五柱すべての神が祀られている。