風の神、木の神、山の神、野の神

 

 

風の神

 

志那都比古神(しなつひこのかみ)は、伊邪那岐命と伊邪那美命が生んだ

風を司る神である。

風は時に台風など人間に大きな被害をもたらすことで、暴風を防ぐ為に

風の神が祀られるようになった。


伊勢神宮内宮の別宮の風日祈宮(かざひのみのみや)、外宮の別宮の風宮など

で祀られている。

 

 


木の神

 

久久能智神(くくのちのかみ)は、伊邪那岐命と伊邪那美命から生まれた、

樹木に生命力に溢れさせる神であり、林業の守護神として祀られている。

木は天上に住む神が降臨する際に降りる所とされ、神社の御神木が

その場所とされており、その木の生命力を司る神でもある。

 

 


山の神

 

大山津見神(おおやまつみのかみ)は、伊邪那岐命と伊邪那美命から生まれた

山を司る神とされ、山岳修験で厚く信仰される神でもある。

後に邇邇芸命(ににぎのみこと)が妻とする木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)

の父である。


大山津見神が祀られるのは、全国の大山祇神社や岩木山神社(青森)、

湯殿山神社(山形)などがある。

 

 

 

野の神


鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)は、伊邪那岐命と伊邪那美命から生まれた

草や野の神である。

「鹿屋」は茅葺屋根の「茅」を意味し、家の屋根の神ともされた。

山の神である大山津見神の妻であり、四対八柱の神を生む。

 

 

 

海の神、河口の神と共にこれら七柱は、森羅万象の神々である。