須佐之男命

 

 

須佐之男命(すさのおのみこと)は、姉の天照大御神とは対照的に

荒々しく数々の乱暴狼藉によって高天原を追放される。

 

地上に降りてからは、出雲の国では善神となる。

 

八岐大蛇(やまたのおろち)の生けにえになるところであった

櫛名田比売(くしなだひめ)を救うため八岐大蛇を退治し、

その時手に入れた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を

天照大御神に献上する。

これが三種の神器の一つとなる草薙の剣(くさなぎのつるぎ)である。

 


櫛名田比売を救った後、結婚し出雲の須賀に宮殿を立てる。

激しい気性の持ち主であったが愛情深く家庭を大切にし、妻を深く愛したが

その妻に先立たれた後は、支配した国より娘に愛情を注ぐ。

 

娘に思いを寄せる大国主命(おおくにぬしのみこと)にいくつもの試練を与え、

その存在を認めた後は、国つくりを任せ娘を残して去る。

 

出雲の須佐神社、京都の八坂神社、埼玉の氷川神社などで祀られており、

須佐神社は、須佐之男命が自ら御魂を鎮め、名を土地に付けられた

御魂鎮の聖地となっている。

 

 

須佐神社